技術コラムフィルム検査とは|検査手法と検査装置を紹介

軟X線検査装置
食品パッケージ検査に最適な検査装置 用途に合わせた豊富なラインナップ
噛み込み検査に最適な軟X線検査装置

フィルム検査とは

フィルムは樹脂で作られた薄いシート状の部材で、食材のパッケージや機械部品、家電や生活用品などさまざまな商品のパッケージに使われています。この記事ではフィルムをどのように検査するのか、どんな装置を使うかを紹介します。

フィルムとは

フィルムは薄い樹脂で作られています。フィルムは厚さが0.02㎜前後のものから、0.5㎜を超えるフィルムもあります。
また、透明なフィルムもありますし、色が付いているフィルムもあります。フィルムの材質によってさまざまな特徴/機能の違いもあります。例えば、滑りの良さ、導電性や絶縁性、光の透過性などを特徴とするフィルムがあります。

フィルム検査

フィルム検査とは

フィルムは樹脂で作られた薄いシート状の部材で、食材のパッケージや機械部品、家電や生活用品などさまざまな商品のパッケージに使われています。この記事ではフィルムをどのように検査するのか、どんな装置を使うかを紹介します。

フィルム検査が難しい理由

欠陥が小さい場合には目視では見落としてしまう恐れがあります。また、人ではなくカメラを使った検査も可能ですが、画像処理をするためスペックの高いハードウェアが必要です。
フィルムの種類や大きさ、厚み、欠陥の特性によって、最適な検査装置は異なります。

フィルム検査の手法

主なフィルム検査の手法を紹介します。

手法1.カメラ

フィルムをカメラで撮影して画像解析をして検査をします。フィルムを製造して巻き取るライン上にカメラを設置して自動検査をします。

手法2.レーザー変位計

レーザー変位計でフィルムの厚さを測定します。フィルムを製造して巻き取るライン上にレーザー変位計を設置して、厚みに異常があると判断したらラインをストップします。薄いフィルムの場合は、厚みの変動(許容差)も小さくなるので、分解能の高い高精度なレーザー変位計が必要です。

手法3.X線検査

X線検査装置は、X線をフィルムに照射し、透過エネルギーを画像に変換して異常を検出します。プログラムによって自動で画像の解析をするので、インラインで検査が可能です。フィルムに傷があったり、ピンホールがあったりすると透過エネルギーが変わるので、異常を検出できます。
検査するフィルムに対してX線のエネルギーが高過ぎると、小さな傷があっても透過後のエネルギーがあまり減衰せず異常を検出しにくくなります。
そのため、軟X線と呼ばれる、エネルギーの低いX線を使う場合もあります。エネルギーが低いと、小さな傷に対する検出感度が高まります。

フィルム検査に最適|山善の軟X線検査装置の紹介

食品や医薬品をパッケージング時におけるフィルム検査には軟X線検査が最適です。軟X線は薄い包装材を使っている食品や医薬品の検査に適しています。また、エネルギーが低いX線を使っているため、食品など内容物に対して影響を与えません。商品を劣化させずに検査を行える点も軟X線検査装置が適している理由です。
フィルム検査の自動化でお悩みの方は軟X線検査装置のご導入をお勧めします。

軟X線検査装置
軟X線検査装置
用途に合わせた豊富なラインナップ
シール検査に最適な軟X線検査装置