重量物運搬ロボットとは、重い荷物や資材を自動で運ぶためのロボットで、製造現場や物流倉庫で使用されます。人手による作業負担を軽減し、作業効率や安全性を向上させる役割を果たします。
従来の重量物運搬ロボットの課題として、コストパフォーマンスが見合いにくい、作業内容がロボットの稼働条件と合わない、設置スペースが確保できない、といったものがありました。
これらの問題解決のために、協働ロボットとバランサーを組み合わせた『コラボシステム』を提案します。
重量物を運搬できる大型の協働ロボットではスペース確保とリスク低減に難があります。小型の協働ロボットでは可搬重量が足りないことがあります。
一方、バランサーなら能力以上の重量物搬送が可能ですが、人が操作する必要があります。
そこで、協働ロボット『テックマンロボット』でバランサー『バラマン』を操作することにより、可搬重量以上の重量物をハンドリングできます。
テックマンロボットは、人と同じ様にバラマンを操作するだけなので、特別な制御は必要ありません。
テックマンロボットはカメラ内蔵型ロボットのため、ティーチングプログラムの知識がなくても簡単に操作ができることが特徴です。安全性能にも優れており、現場で人と協働し作業することが可能なため、さまざまな用途で利用することが可能です。
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「バランサー」とは、重い物品や部品を持ち上げたり、移動させたりする際に、重量を補助するための装置です。圧縮空気やモーターを利用して、荷物の持ち上げや位置調整をスムーズに行います。作業者の負担軽減や作業の安全性を向上させる役割があり、製造ラインや組立作業などで活用されています。当製品は、バランサーのみでもハイブリットに使用可能となっております。
協働ロボットは、産業用ロボットに比べて広いクリアランスが不要なため、人と近接して作業することが可能です。仕様によっては安全柵の設置も必要ではありますが、それを加味しても産業用ロボットより省スペースになることは間違いありません。
また、省スペースのため導入時に工場のレイアウトを変更する必要がありません。バラマンを天井に設置できる環境なら、さらに占有スペースを小さくできます。
ただし、最大可搬重量はワーク(重量物)とアタッチメントを含めて150kgです。
※リスクアセスメントを取った上での使用となります
テックマンロボットはティーチングの容易さが特徴です。カメラ内蔵型協働ロボットであり、視覚認識機能を活用したティーチングが可能です。ロボットをフリー状態にして手動で位置を教示すると同時に、ディスプレイ上でフローチャートのようなグラフィックで動作を構築するため、ノーコードで教示できます。
また、フローチャート方式では、モニターを見ながらマウスとキーボードを使って直感的にプログラムを作成できるため、専門的な知識がなくても短時間でティーチングが可能です。
さらに、ランドマーク補正機能を備えており、周囲の位置補正用マーカーを認識して自身の位置を自動的に調整することができます。
産業用ロボットに比べてメンテナンスが容易です。もちろん協働ロボットのトラブルや故障のリスクはゼロではありません。何らかの理由で稼働できなくなることも想定しなければなりません。
しかし、コラボシステムなら、協働ロボットが故障しても、人がバラマンを操作することですぐにリカバリーできます。これにより、トラブル時に作業が止まってしまうというリスクをカバーすることができます。
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