製造工場や物流倉庫において、人が重量物を運搬する作業は未だに多くあります。これらは身体的負担の大きい作業であり、次のような問題があります。
これらの問題解決のために、協働ロボットとバランサーを組み合わせた『コラボシステム』を提案します。
※「コラボシステム」はトーヨーコーケンより商標登録出願中です
重量物を搬送できる大型の協働ロボットではスペース確保とリスク低減に難があります。小型の協働ロボットでは可搬重量が足りないことがあります。
一方、バランサーなら能力以上の重量物搬送が可能ですが、人が操作する必要があります。
そこで、協働ロボット『テックマンロボット』でバランサー『バラマン』を操作することにより、可搬重量以上の重量物をハンドリングできます。
テックマンロボットは、人と同じ様にバラマンを操作するだけなので、特別な制御は必要ありません。
協働ロボットは、産業ロボットと異なり安全策を設置する必要がありません。そのため、産業用ロボットに比べて人とのクリアランスを小さく設定でき、作業範囲も含めた設置スペースを小さくできます。バラマンを天井に設置できる環境なら、さらに占有スペースを小さくできます。
ただし、最大可搬重量はワーク(重量物)とアタッチメントを含めて150kgです。
※リスクアセスメントを取った上での使用となります
テックマンロボットはティーチングの容易さが特徴です。ロボットをフリー状態にして手動で位置を教示します。同時にディスプレイ上でフローチャートのようなグラフィックで動作を構築するため、ノーコードで教示できます。
また、産業用ロボットに比べてメンテナンスも容易です。しかし、協働ロボットのトラブルや故障のリスクはゼロではありません。何らかの理由で稼働できなくなることも想定しなければなりません。しかし、コラボシステムなら、協働ロボットが故障しても、人がバラマンを操作することですぐにリカバリーできます。
人による重量物のハンドリングを、そのままコラボシステムに置き換えられます。協働ロボットは、産業ロボットほどのタクトタイムは実現できませんが、もともと人が行っていた作業ならタクトタイムは問題になりません。
コラボシステムは人と違い休憩を取る必要がありません。健康リスクもないため、実際には一名以上の省力効果があります。
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