クーラント自動希釈・供給装置クーラント液の運搬・供給作業の自動化による省人化
濃度管理による加工品質の安定化を実現
旋盤やフライス盤など、刃物（バイト、エンドミルなど）を使って金属を切削する工作機械には必ずクーラントが必要となります。クーラントの役割は切削するワーク・刃物の潤滑や冷却、そして洗浄です。
クーラントは原液のままでは使用できず、工業用水で希釈する必要があります。クーラント自動希釈・供給装置「MX-600C」を使えば、任意の濃度でクーラント原液を希釈可能です。
また、希釈されたクーラント液は、本来ならば人が各工作機械まで供給する必要があります。しかし、この装置を使えば、クーラントタンクなど希釈をした場所から各工作機械までクーラントを自動で供給してくれます。
原液を供給するための配管と工業用水の配管をMX-600Cに接続します。さらにMX-600Cと機械加工機を接続します。これにより、原液を工業用水で自動希釈し機械加工機へ自動で送液することができる様になります。
希釈率は0%-20%の範囲で自由に設定可能です。原液と工業用水の流量を常に測定し演算しながら供給致しますので、精度の高い希釈液(±0.2%)を供給することができます。また希釈率を0%に設定すると工業用水のみの供給も可能です。
また測定したデータは外部への出力も可能なため、製品のトレーサビリティ向上にも役立ちます。
機内の工業用水配管へ原液を供給し、しっかりと混合した希釈液を生成することが可能です。
さらに配管内で希釈液を生成するため、必要な量のみ生成することができ、希釈率を変更しても直ぐに追従した希釈率の液を供給することができます。
また、配管内で希釈液を生成するためタンクも不要で、省スペースです。タンクが無いためタンク内の液が再び分離することもありません。
インライン濃度計（アタゴ社製）
クーラント液の希釈率は水分の蒸発により変化します。希釈率の変化は機械加工精度、刃具の寿命、クーラント液の寿命にも影響を与えます。そのため、定期的なクーラント液の濃度（希釈率）の管理が必要です。
この濃度（希釈率）管理を自動で監視し、適正な希釈率で必要な量のクーラント液を供給するシステムをオプションとして準備しています。
| 一次側水供給量及び圧力（客先殿施工） |
|---|
| 供給量70L/min±10L/minの範囲−配管サイズMin25A 供給圧力0.12〜0.22Mpa±0.02Mpaの範囲 |
| ミキシング送液量及び供給量 |
| ミキシング送液量50L/min±5L/min−配管サイズMin25A 供給圧力 最大0.35Mpa ☆加工機側受給量は最低40L/min以上−配管サイズMin25A |
| ミキシング希釈倍率設定範囲 |
| 設定範囲1.0〜20.0%−0%設定可能、水のみ供給 |
| 原液供給（客先殿手配）−ホース（15A）長さ2m範囲以内 |
| 原液供給−ドラム缶、ペル缶、その他の容器 |
| 原液条件−塩素系含有は不可 |
| 原液タイプ−標準：エマルジョンタイプ 特殊仕様：ソリューションタイプ 原液粘度−標準30〜80Cst at30°C、特殊仕様は応談 |
| 電源 |
| AC 3Φ 200/220V 50/60Hz 20A−4KVA 50/60Hzご指示下さい。 |
ミキシング装置と同等の希釈率精度で少量からの送液が可能です。送液待機中は定期的に液を循環させてクーラント液の分離を防ぎます。
電極式フロートタイプとフロートタイプがあります。
加工装置等のタンクに自動給油機能が無い場合にフロートと電磁弁の制御を行う制御基板ユニットです。
圧力スイッチを用いて複数台のタンクを順序よく送液することも可能となります。
クーラント液をリユースしながらタンク内で適度な濃度に近づけて送液することが可能です。
ミキシング装置を2台乗せることで大容量（集中クーラント装置）にも対応できます。
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