3D CAD/CAM磨きロボットシステムの概要
3D CAD/CAM磨きロボットシステム「ナラウーノ」は、これまで技術伝承が困難であった匠の「技」をデジタル化したシステムです。3D CAD/CAM自動プログラムを活用することで、熟練の業を再現できるようになりました。
3D CAD/CAM磨きロボットシステムが解決できる課題
技術伝承
これまで磨き作業は人の手によって行われ、その技術は体で覚えるしかありませんでした。
ナラウーノはこの技術をロボットに継承させたシステムです。
磨き作業の中でも広い平面を一定にすることは熟練者でも困難でしたが、ナラウーノは工具の「抑える力」を一定にすることで均一な鏡面磨きが可能になりました。自由曲面においても工具の「抑える力」「抑える方向」を一定にすることで均一な鏡面磨きが可能です。
対応ワーク
これまで機械作業が困難だった複雑形状や自由曲面にも対応が可能になり、様々なワークの磨き作業が自動化できます。
アルミやスチール、ガラスなど様々な材質にも対応可能です。
人材不足解消
磨き作業は高度な技術が必要であるため、対応できる作業者が限られています。職人の高齢化や若い職人が不足する中で、熟練の磨き技術の伝承が困難であるという課題を抱えていました。
これをナラウーノで自動化することで、人材不足を解消することができます。
信頼性及びコスト削減
伝統的な手作業による磨き作業では、作業者の技量や体力、集中力によって仕上がりの品質にばらつきが生じることがあります。一方で、ナラウーノは精密なプログラムに基づき作業を自動化、職人の「匠の技」をデジタル化することで、品質の向上、また、技術伝承を可能としました。更にロボットにより自動化率をUPすることで、コスト削減にも繋がります。
3D CAD/CAM磨きロボットシステムの特徴
3次元追従
ロボットの軌跡となるデータを、CAM機能を使って作成します。
ナラウーノは3次元曲面形状に追従する次世代型磨きロボットです。
制御ソフト
専用3D自動倣いソフト、6軸力覚センサー、条件設定プログラムからなる「ロボット3D自動倣いソフト標準装備しています。ロボットの送り速度や押し付け力、仕様工具等の加工条件を設定し、ハイブリットコントロールが可能です。
製作したファイルは保存可能で後で使用することもできるため、現場のノウハウ蓄積に役立ちます。
繊細な磨き作業
大きなワークの磨き加工、自由曲面にも追従できます。
デンソーロボットコントローラ「b-CAPスレーブ機能」と「ロボット3D自動倣いソフト」のマッチングによるハイスピード通信により繊細な磨きを実現しています。「人の指先の感覚」のようなスペシャルタッチが可能です。
SOLID CAMスペースにて専用ソフトを作成することで、通常時間を要するロボットティーチング作業が不要になりました。
品質の安定
ロボットによる反復連続作業を行うため、品質が安定します。
品質の安定性は顧客満足にも直結します。品質が一定であることはブランド価値を高め、競争力を高めることが可能です。
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