協働ロボット搭載のAGV|
搬送とマテハンを同時に実現

協働ロボット搭載のAGV

協働ロボット搭載のAGVは、移動とマテハン作業を1台で行うことができます。AGVは、MEIDENのRocoMo-VやDAIHENのAiTran400を採用しています。
従来のAGVとは異なり、協働ロボットを搭載しているため、より多様な作業に対応することが可能です。

AGVは前後進だけでなく、横行斜行スピンターンなども自在に行うことができます。そのため、複雑なレイアウトにも対応することができます。
AGVは、自律走行形であり、磁気テープなどの誘導線は不要です。したがって、レイアウトの変更にも柔軟に対応することができます。
協働ロボットは安定したハンドリングを実現しています。正確に対象をつかむことが可能なので、工作機械間のワーク搬送や工程間搬送、組立工程での部品搬送などさまざまな用途に使用することができます。

解決できる課題

協働ロボット搭載AGVは、以下のような課題を解決できます。

マテハン作業自動化による人手不足解消

協働ロボットとAGVを一体化し、さまざまなマテハン作業を自動化することができます。これまで人がやっていた作業を置き換えることで、人手不足解消や、人件費削減を実現します。

作業者との共同作業

協働ロボットは安全対策がされているので、柵が不要です。したがって、作業者との共同作業が可能となり、生産効率が上がります。

走行経路の変更

今回採用したAGVは自律走行が可能で、自動で経路を変更します。作業場所のレイアウト変更にも柔軟に対応することができます。

協働ロボット搭載AGVの特徴

協働ロボット搭載AGVの特徴を解説します。

ロボットアームの特徴

ビジョンセンサーを使用してパーツを認識し、パーツの種類や位置、方向を素早く判断し、正確にパーツをピッキングすることができます。垂直多関節ロボットを採用しているので、複雑な動作が可能となります。

ロボットアームの特徴

経路自動生成

ガイドレスで経路を生成し、自律走行します。基本的には事前に生成した経路を移動しますが、途中に障害物がある場合は、障害物を認識して新しい経路を自動で生成することができます。

経路自動生成

給電システム

非接触で安全な自動給電システムが採用されています。DAIHENのD-Broad Slimはワイヤレス給電システムなので、ケーブルを接続する手間がなく生産性が向上します。また、感電やスパークなどの心配もなく安全であるともいえます。
D-Broad Slimは位置ずれに強い給電システムです。AGVの停止位置が多少ずれても安定して充電できます。また、急速充電が可能なので、充電によるシステムダウンが少ないです。
AGVを給電中は、ロボットアームも同時に給電することができます。

給電システム

協働ロボット搭載AGVのスペック

AGV 「MEIDEN RocoMo-V

RocoMo-Vは、全方位(前後進、横行、斜行、スピンターン)に走行できます。許容積載質量は64kg、最高速度は前後進60m/min、横行30m/min、停止精度はプラスマイナス10㎜(磁気誘導、レーザー誘導の場合)です。
安全装置として、パンパ、障害物センサ、シグナルホーン、ウィンカー、非常停止スイッチなどがついています。

AGV 「DAIHEN AiTran400」

AiTran400は、ガイドレスで自律走行が可能です。自動で経路を生成し、障害物も検知します。また、経路中に障害物を見つけた場合は、自動で新しい経路を生成して回避します。
可搬質量は400kgで移動は全方向です。カメラセンシングと全方向移動による精密位置決めも可能となっています。

ワイヤレス給電 「DAIHEN D-Broad Slim」

DAIHENのD-Broad Slimは、最大充電電圧は60V、最大充電電流は30A、コイル間距離は最大40mmです。
一般的な接触式充電器は電源から電池への出力までは60〜80%程度の充電効率です。D-Broadは最大効率86%で業界最高クラスとなっており、接触式充電器と同等以上の効率で充電できます。

協働ロボット搭載AGVの特徴、およびスペックを解説しました。協働作業や自動化による効率化を実現し、さまざまな産業分野で活用できます。