複合加工機と周辺機器の組み合わせで
工程ごとのニーズにあわせた無人運転を実現

株式会社MSTコーポレーションは金属加工に必要不可欠な「ツーリング」やその周辺機器を開発しているメーカーです。工場の最適化に積極的に取り組む同社では、加工目的に合わせて無人化・省人化を3つのステージに分けて実践しています。

今回は、株式会社MSTコーポレーションに複合加工機を導入し、複合加工機単体での活用による工程集約や、ロボット・ワークストッカー・AGVと組み合わせることで工程ごとのニーズにあわせた無人運転を実現した事例をご紹介します。

ステージ別ソリューションと解決した課題

STAGE1 工程集約

STAGE1 工程集約
STAGE1 工程集約

従来は工作機械4台を使用して、4工程の加工を行っていました。複合加工機を導入することにより、4台の工作機械を1台に集約して省スペース化を実現しています。また、工程ごとに必要だった段取りやマテハンにかかる時間が削減されるため、稼働率向上や人員の削減に役立っています。

治具や工具の統一化により、設計にかかる手間やコストも削減できました。段取りも最初の1回で済むため、加工精度の安定化や品質の改善にもつながりました。

STAGE2 無人運転

STAGE2 無人運転
STAGE2 無人運転

複合加工機にロボットとワークストッカーを組み合わせて、ワークの着脱作業を自動化しました。ワークストッカーとは加工前後のワーク(製品)をストックしておくパレットのことです。

1パレット分のワークを加工するのにかかる時間は約24時間です。そのため、作業員の勤務時間(例えば9時〜17時)にパレットの交換や切粉の清掃・搬出を行うことで、安定した加工精度で24時間無人運転が可能となります。

STAGE3 長時間無人運転

STAGE3 長時間無人運転
STAGE3 長時間無人運転

パレットの交換や切粉の搬出は、AGVで自動化が可能です。複合加工機にロボット、ワークストッカー、そしてAGVを組み合わせることで、24時間以上の長時間無人運転を実現しました。

このように、加工工程を見直し工程集約とマテハンの効率化に積極的に取り組むことで、さらなるコストダウンや短納期対応、一方で疎かにできない品質向上を実現しています。

山善TFS支社は様々な加工工程を集約可能な加工機械を数多く取り扱っております。また、ロボットや周辺装置の組み合わせで自動化を実現した多くの実績をもとに、お客様のご要望に合わせた自動化・省人化ソリューションをご提案いたします。
金属加工の工程集約・省人化・自動化を目指したい方は、ぜひ山善TFS支社までご相談ください。