協働ロボットを使った工作機械の自動化事例

工作機械自動化事例の内容

工作機械と協働ロボットを使用して、ワークの投入、取り出しを完全自動化しました。安全柵が不要な協働ロボットを用いることで、大きなスペースをとることなく、作業自動化を実現できました。
各作業をどのようにロボットで自動化したのかを具体的に紹介します。

ワーク投入

協働ロボットがワークをつかんで工作機械にセットします。

ランドマーク確認

ロボット内部のカメラでランドマークを読み取ります。ランドマークを読み取ることで、工作機械と協働ロボットの位置補正を行うことができます。

自動扉開閉

協働ロボットが工作機械の扉の開閉を行います。

パレットチェンジャー

パレットチェンジャーを使うことで、ワークを加工しながら協働ロボットが次に加工するワークのセットを行います。次に加工するワークを準備する段取り時間が短縮できるため作業効率が向上します。

ワーク取り出し

協働ロボットが加工後のワークを工作機械から取り出します。

工作機械を自動化するメリット

工作機械の加工機周りの自動化をすることで、省人化ができます。さらに協働ロボットは24時間稼働が可能であるため、生産時間を拡大することができます。
また、協働ロボットは高精度かつ一定の作業を実行する事ができるため生産性が上がるというメリットがあります。
省人化や生産性向上は、コスト削減にも繋がるため企業としては、利益向上に繋がります。
その他にも、危険な作業や重労働を人間に代わりロボットが担当することで、労働者の安全性が向上するというメリットもあります。

協働ロボット「テックマンロボット」の紹介

テックマンロボットは山善が提供する協働ロボットです。
テックマンロボットはさまざまな用途に使用できます。
例えば、人がワークを加工機にセットする作業を自動化して省人化を実現したり、重いものをもつ作業を人の代わりにテックマンロボットが実施したりなどです。

カメラが標準搭載されていて、ランドマークを読み取ることができます。
例えば、段取り替えなどの際にロボットを動かしても、カメラでランドマークを読み取って簡単に位置補正ができます。ランドマークによる位置補正機能はテックマンロボットの特徴で、ロボットを複数工程で使うためにも有効な機能です。

また、テックマンロボットはティーチングが簡単なので、ロボットを導入したことがないお客様でも扱いやすいです。
今回は安全性能を備えた協働ロボットにエリアセンサーを設置する事で安全柵なしでロボットを稼働しています。作業者がある一定のエリアに入るとロボットスピードが低速・停止しロボットも力が加わると停止する仕組みになっています。この仕組みにより安全柵が不要となっており、すでに工作機械を導入されている場合でも、後付けでテックマンロボットを導入できます。

山善のテックマンロボットはレンタルが可能です。自社の生産工程で試しに使っていただき、工程に組み込めるか、効果がどの程度かなどをご確認いただけます。

また、テストラボにて専門のスタッフによる説明やデモンストレーション、ワークテストなどを提供できます。お困りごと、要望などお気軽にご相談ください。