新工場に対する加工機/洗浄機/空調設備の導入事例

新富士バーナー様は、スタイリッシュなキャンプ道具を提供する「SOTO」ブランドを展開するメーカーです。新設した工場ではバーナーの肝となる部品加工や組立、そして検査までを一貫して行っています。今年のバリ・オリンピックで話題となった、雨でも消えることのなかった五輪トーチの燃焼機構を製造された、高い技術力をお持ちのメーカーです。

参照記事：「すごい技術力」雨でも消えなかった五輪トーチ　日本企業に称賛の声（毎日新聞）

山善は新富士バーナー様の工場建設にあたり、加工機や洗浄機、それに空調設備などを導入しました。山善には工場の再生や新築工事を行う専門チームがいるため、作業の自動化など設備導入だけでなく作業改善も提案しています。また、加工装置や洗浄装置など生産に直接関係する装置だけでなく、照明や空調設備の導入もお手伝いしています。

旋盤・傷防止装置

バーナーを構成する部品として、ニードルやボンベブッシュがあります。それらを加工するための旋盤（シチズンマシナリー製）と、加工後の部品取出における傷防止装置（伊藤精密製作所製）を納入しました。両者はセットになっており、加工が終わった部品を、傷つけることなく回収できる仕様となっています。

洗浄・ワーク搬出装置

加工後、部品を洗浄する工程があります。今回、洗浄機（クリンビー社製）を導入することで洗浄工程を自動化しました。

照明・空調・給湯設備

LED照明と、ガスヒートポンプを利用した空調設備・給湯設備を導入しました。

製品が解決できる課題

旋盤・傷防止装置

新富士バーナー様では近年、加工する部品の小型化が進んでいるため、高精度な加工のできる旋盤が必要でした。今回導入した旋盤は求められる精度をクリアするものであり、また、加工時間の短縮も実現しました。新しい部品の内製化も可能となり、外注費の抑制にもつながっています。

加工する部品のうち、特に傷や打痕をつけてはいけないものがあります。傷防止装置導入前は、傷・打痕防止のため作業者が不在となる夜間は加工を停止していました。しかし、傷防止装置を導入することで、人が手で部品を置くようなソフトな動作が可能となり、夜間の加工も行うようになりました。その結果、生産数が約30%アップしたのです。