協働ロボットを使った印刷工場の生産性向上事例

協働ロボット導入の背景

カード印刷工程において、カードを入れ替える工程をロボットに行わせることで、夜間自動運転を行い、生産枚数向上を検討していました。
印刷業界では、小ロット、多品種、短納期がトレンドです。まずは、500枚以下の極小ロットの印刷を受け付けていたが、それより大きいロット1,000~5,000枚程度なども需要があり対応を検討していました。
従業員を新たに雇うことなく、協働ロボットを導入することで夜間自動運転を行い、ロット増を実現できました。

印刷工程自動化の具体的内容

カードを吸着して、フラットベッド型印刷機へ投入および、印刷後の排出をロボットが実施します。

協働ロボット導入の背景

カード吸着

印刷するカードをロボットが吸着して持ち上げます。

カード吸着

位置調整

カードを一旦専用の治具に置き、正しいカード位置に調整した後に再度ロボットハンドで吸着します。この動作により、ロボットハンドに対してカード位置が毎回同じ位置になります。

印刷機への投入

ロボットがプリントテーブルの上にカードをセットします。

印刷機への投入

印刷

フラットベッド型印刷機がカードに印刷をします。

印刷機への投入

カード排出

ロボットがプリントテーブルから印刷後のカードを吸着して、スタッカーに排出します。

テックマンロボット導入の効果

テックマンロボットによる自動化によって、14時間で980枚の印刷が可能です。1時間当たり、70枚なので24時間稼働で1,680枚の印刷が可能となりました。
導入前は人が8時間作業を行って900枚のカードを印刷していたので、1日当たりの生産性が大きく向上しました。
自動化によって、省人化と生産性向上を実現できました。

協働ロボット「テックマンロボット」の紹介

テックマンロボットは山善が提供する協働ロボットです。
テックマンロボットは、製造業のさまざまな工程を自動化できます。

テックマンロボットはカメラが標準搭載されていてバーコード読み取りにも対応できます。バーコード読み取ることで多品種、小ロットの作業にも対応できます。

また、テックマンロボットはティーチングが簡単という特徴があります。ティーチングが簡単なのでロボットを導入したことがないお客様でも扱いやすいです。
さらにテックマンロボットは女性も動かすことができるので、別の工程に移動することも可能です。

安全機能が備わっているため安全柵なしで使用できます。したがって省スペースに設置可能という特徴があります。また衝突検知も敏感に反応するので、人が近くを通っても危険ではありません。

テックマンロボットはランドマーク読み取りによる位置補正機能を備えています。段取り替えなどで、ロボットを動かしたとしても簡単に位置補正ができます。

山善のテックマンロボットはレンタルが可能です。自社の生産工程で試しに使っていただき、工程に組み込めるか、効果がどの程度かなどをご確認いただけます。

また、テストラボにて専門のスタッフによる説明やデモンストレーション、ワークテストなどを提供できます。お困りごと、要望などお気軽にご相談ください。